Softly Kiss
お引っ越し
「失礼しました。」
私はそう言い理事長室を後にした。
「あ、愛川さん!ちょっときてー」
「はい。・・あ、井上君ここで待ってて。」
「おう」
そして、私は井上君と離れて中庭にきた。
「あの、愛川さんって圭太と付き合ってるの?」
「え、えええ!全然そういうんじゃな..」
「良かったああ」
そういってその彼は私の話を遮った。
そして私の話を聞くまでもなく
「俺と付き合わない?」
「・・・、ごめんなさい!私、好きな人がいるの、ごめんね」
「まぢかよ、いいじゃん、試しに俺と付き合おうぜ」
彼はそう言いながら私の肩に腕を絡めてきた。
「おい、俺の彼女に何すんだよ」
井上君だ。そして私が話す間もなく井上君に手をつながれたまま、靴箱裏まできた。