Softly Kiss
「ちょっと、離してよ」
「お前さっきのなんだよ」
「な、何がよ!」
「普通あそこまで迫られたら逃げるだろ」
「何ムキになってんのよ!は、話の途中だったし、逃げられるわけないじゃん」
そうしてふと彼をみると顔が真っ赤だった。
靴箱裏で井上君と話してからまったく口をきいていない
いわゆる喧嘩状態。
私はただ、彼の背中についていくだけ
すると、まだ新築そうな豪邸が私の前に現れた。
「すごい」
そう一人で呟いていると、
「何立ち尽くしてんだよ、入るぞ」
どうやらその豪邸は井上君の家だった。
今日からお世話になります、豪邸ちゃん。