Softly Kiss

「お邪魔しまーす。」
そういってゆっくりと玄関へ足を忍ばせた。

なんだこの家は。玄関ピカピカ、それに広い!
私には考えられないよ

「ついてきて」
そう彼は言い、私は黙ってついて行った。

「ここはリビング。」
「ここは、バスルーム。」
「ここは、テラス。」
次々に説明してくれる井上君。

「そんで、ここがお前の部屋!」

ここが、私の部屋。
クローゼットにデスク、ドレッサーなど、何もかもとにかく大きい
しかもどれも可愛らしくていかにも女の子っぽい部屋。
あれ?でも何かが足りないよ

「あの、ベッドは?」

すると、彼は黙って私の部屋から出て行った。
それを追う私。

「ここが寝室。」



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