冬の桜
*第一章

始業式



ピピピピッ ピピピピッ

「ぐあ…」


後頭部にものすごい衝撃を感じて、尾野奏は目を覚ました。
そこがとてもひりひりする。

耳に響く、無機質な音。

それは後頭部を床で強打したらしい奏をはげますでもなく、憎たらしいくらい甲高い声で鳴いていた。


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