エレーナ再びそれぞれの想い
　ジェシーは、幹部達に報告した。
イザベラ・エレガンス幹部は、
「宮原慎一の生まれ変わりがいると聞き、天使達もこの噂で盛り上がっています。でもこのような事態になっていたとは……」
と、ひどく落胆した様子。
「エレーナもひどく落ち込んでいますし、私達はどうしたらいいものか……」
「この事は他言は無用です。余計な事を言うと天使達も動揺するでしょう。
問題は、シュウとどう接するかです。
下手に刺激しては、かえって傷つきます。
とりあえず、今はシュウの気持ちを尊重しつつ、普通に接することです」
イザベラ・エレガンス幹部は、あくまでも冷静だ。
そして、エレーナを天上界へ呼んだ。
「シュウにはこれを使いなさい」
エレガンス幹部は、見たことがない光を発して見せた。
「エレーナ、よく見ておくのです。これは、見えない物を見えるようにする力です」
「見えない物を見えるようにする力ですか？」
「さあ、やってみなさい。貴方にも出来るはずです」
エレーナはすぐ新しい能力を身に付けた。
「エレーナ、シュウの心を支えてあげられるのは貴方しかいません」
エレガンス幹部は、人間界へと再び飛び立って行くエレーナの後姿を見送りながら、心の中でそうつぶやいてた。

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