エレーナ再びそれぞれの想い
でもこれは、指導者は部下を見守り、適切に育てなければならないというエレガンス幹
部なりの理念に基づくものだ。
エレガンス幹部は、決して諦めない。
彼女はこの緊急時でも希望を持っていた。
そう、指導者たる者、いかなる状況においても希望を持ち続け、それを語れなければな
らない。
 
 サラと、さやかが巨大樹から新たな力をもらい、中間クラスへ昇格した。
「巨大樹に心を捧げれば、力尽きて生命まで失う可能性も無いとは言い切れません。
貴方達の身の安全を考慮し、より力を蓄えられ、安全な中間クラスに格上げしました」
エレガンス幹部は、そう説明する。
サラとさやかは、体の中に力がみなぎるのを感じ取った。
「天上界崩壊は何としても避けなくてはなりません。貴方達の役目は極めて重要です。
契約者と共に力を合わせて任務に当たって下さい」

 
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