エレーナ再びそれぞれの想い
 気がつくと、エレーナはさっきの石碑の前にいた。
「あれ? ここは天上界!」
天上界に戻って来たエレーナ。
「私は今まで……」
改めて石碑を見てみると、そこにはかつて存在した、そして今は亡きウォーターランドに
ついての記述があった。
「これは!」
エレーナは、過去の時代のウォーターランドへタイムスリップしていたのだった。
「それは、今から数百年前に滅亡したウォーターランドの悲劇を繰り返さないために建て
られた石碑です」
背後で声がして振り返ると、イザベラ・エレガンス幹部がそこにいた。
エレーナは、ウォーターランドで会ったグラシアの話をした。
「滅亡前のウォーターランドにタイムスリップしてきたのですね。
貴方がウォーターランドに飛ばされたというのは、同じ悲劇を繰り返さないため、エレー
ナ、貴方に使命があるからですよ。
きっと、天上界と昔のウォーターランドの巨大樹がどうきして、エレーナをウォーターラ
ンドへと呼び寄せたのでしょう。不思議な事もあるものね」
エレガンス幹部は、巨大樹を見上げながらそう言った。
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