時空連鎖のクロノス


俺は神社に立っていた。


そして、沼へと走る。

叫び声が聞こえる。

どうせならもっと前、俺たちが沼へ行く前に戻ればいいのに。


「俺が行くっ!」

父さんが沼に飛び込む。

「っ!?」

父さんが子供の俺を抱えてなげる。

「父さんっ!」

俺は手を伸ばす。

つかめたのは、瑠衣の腕。


「っ!筒路さんっ!」

俺は反対のうでもだす。

「っ!」

父さんは俺の腕を掴む。

全体重を後ろにかける。


引っ張れなっ……


瑠衣が沼から飛び出る。

地面につく。

手を離す。

両手で父さんを引っ張る。







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