時空連鎖のクロノス
数日たった今でも真は家に帰っていないらしかった。
そんなある日のことだ
「皆には、とても悲しいことだけど…」
嫌な予感がした。
「校倉くんが、沼で発見されました。」
発見?
「沼ぁ?何してたんだ?」
「でもよかったぁ、見つかって。」
郁奈と俺以外が一斉にしゃべる。
「ん…?悲しい?」
先生はつらそうに顔を伏せて次の言葉を紡ぐ。
「…死体となって」
「そんな、嘘でしょ…」
「真が、死んだ?」
郁奈は無言で教室を飛び出した。
俺もふらふらと教室を出る。
雪は固まったままだ。
良樹は先生になにか聞いている。
俺は家に戻り、すぐさま寝ようとする。
夕飯はいらない。
これは夢だ。夢。
そうだ。第一、気がついたら場所も時間も変わっているなんておかしい。
寝ればきっと……
俺は布団に潜り込んだ。