コイスルキモチ
数分経っても探し続けている。
まだ見つからないのか…。
そう思い、横で頑張って探しているやつの服を掴む。
だが気付いてないらしく、探し続ける。
すると突然、そいつが探すのをやめてあたしを見る。
「めい……」
不意に名前を呼ばれ、ドキッとする。
な、なに…。
「お前って漢字どー書くんだ?」
「…はぃ?」
予想してなかった質問に間抜けな声が出る。
ドキドキして損した!
「芽に唯」
口で説明しながら、空中に人差し指で書く。
するとそいつは
「あ、そっちか!」
と言って、また探し始めた。