【中編】ビケトリシリーズ【エターナル・フレンズ】 ~出逢いと始まり~
自分たちの意志に反して少しずつ忘れていってしまう事を僕たちにはどうする事も出来なかった。
天使が何を言ったのか、どんな風に笑ったのか、毎日少しずつ失っていく記憶にその存在すら現実だったのか曖昧になっていく。
あの力が本当に自分に備わっていた事すら夢だったのではないかと錯覚するくらいだ。
あれがなければ僕たちの信頼関係も友情も無かったと分かっているのに、今までの事がまるで全部夢の中の出来事で、目覚めた僕たちは時間と共に夢を忘れて始めている…そんな感覚だった。
それと反比例するように僕の記憶は別の意味で鮮明になっていく。
スポンジが水を吸うようにいろんな事を物凄いスピードで吸収していくんだ。
それは僕だけではなく響や龍也も同じだった。
それを怖いとも不安だとも思わなかったけれど、あの日の事が僕らを普通の子供とは少し違う子供へと変えてしまったのは事実のようだ。
天使が何を言ったのか、どんな風に笑ったのか、毎日少しずつ失っていく記憶にその存在すら現実だったのか曖昧になっていく。
あの力が本当に自分に備わっていた事すら夢だったのではないかと錯覚するくらいだ。
あれがなければ僕たちの信頼関係も友情も無かったと分かっているのに、今までの事がまるで全部夢の中の出来事で、目覚めた僕たちは時間と共に夢を忘れて始めている…そんな感覚だった。
それと反比例するように僕の記憶は別の意味で鮮明になっていく。
スポンジが水を吸うようにいろんな事を物凄いスピードで吸収していくんだ。
それは僕だけではなく響や龍也も同じだった。
それを怖いとも不安だとも思わなかったけれど、あの日の事が僕らを普通の子供とは少し違う子供へと変えてしまったのは事実のようだ。