【中編】ビケトリシリーズ【エターナル・フレンズ】 ~出逢いと始まり~
響を初めて見たとき、すぐにわかった。

彼には手を繋ぐ相手が必要なんだって。

だって、響の胸には大きな穴が開いていてその手は愛情のオーラを失っていたんだ。

僕が手を繋ぐと響はポロポロと涙を流していた。

僕にはそのとき天使のパワーで響の胸の穴が塞がって、手は光り輝くようなオーラが蘇っているのを感じていたんだ。

僕はそのオーラの中に、響と僕はこれから先どんな事があっても決して切れる事の無い強い絆で結ばれる友達になるだろうという予感を感じていた。

予感は当たり、僕と響はすぐに無二の親友となった。響は本当はとても明るくて友達思いのいい奴なんだ。


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