【中編】ビケトリシリーズ【エターナル・フレンズ】 ~出逢いと始まり~
「佐々木君、今日のシュートも凄かったね?あそこでよくパスを回さないで逃げ切ったと思うよ。」

今日のバスケのゲームを思い出して興奮した様子で高端が瞳を輝かせて話し掛けてくる。

それを無視して帰り支度をはじめる俺にあいつは直球を投げかけてきた。


「佐々木君はさぁ…いつも独りで寂しくないの?僕と友達になろうよ。」


―― いつも独りで寂しくないの? ――


真っ直ぐな心が凶器になった瞬間だった。

言葉が俺の心を抉り、どす黒くうごめく負の感情に触れた。




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