【中編】ビケトリシリーズ【エターナル・フレンズ】 ~出逢いと始まり~
俺は高端を振り切るようにして更に森の奥へと走り出そうとした。

が、一瞬吹いた煽られるほどの突風に道を阻まれ思うように進めない。

まるで何かに道を阻まれているような不思議な感覚だった。

俺が戸惑っているうちに高端はどんどん俺に近付いてくる。

「そうはいかないよ。君は僕の親友になるんだから…放っておけるわけ無いだろう?」

その言葉が心の奥深くに閉じ込めようとしている感情を揺さ振った。近付く距離が苛立ちを更に煽る。

高端の身体から金色の光のような物が滲み出ている気がするのは錯覚だと思う。

だけどその光から目を逸らす事が出来なかった。

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