初めての愛 ~先生に恋した日~
アタシがつい、寂しい表情をしてしまったのを、逸早く気付いてくれる里子。いつものように優しい笑顔をアタシに向けて里子はアタシの耳元で言った。


『凛子を見てるこの男子たちは皆、凛子の容姿だけしか好きにならないもんね…
でも大丈夫だよ!
アタシは本当の凛子をちゃんと知っているから……』

アタシは里子に、ウンって笑顔で頷いた。


ありがとう…里子。

こんな…こんなアタシから離れず親友でいてくれて。



しばらくして、ほらっ!!アタシに気付いた女たちがヒソヒソとアタシの悪口を言い合ってそして嫌な視線をアタシに送って来ているよ――――。



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