初めての愛 ~先生に恋した日~

アタシが言った言葉に女子たちは悔しかったのか、怖い顔して一斉にアタシを睨んできた。


それに対して別にアタシは全然動じない。


この動じないアタシの態度も女たちは腹が立つみたい。



こんな状況でも里子はアタシの側から離れずにいてくれる。


これは高校1年に出会ってから全然変わらない。


里子は何も言わない。
何も言わないかわりにグッっと悔しそうにしてくれる。


里子は自分の事じゃないのに…


アタシなんかに付いてなかったら、あの女子グループと仲良くできていたはずなのに…



『凛子…お酒飲もうよ!!』


里子がアタシの腕を引っ張ってドリンクカウンターに向かった。



< 18 / 253 >

この作品をシェア

pagetop