初めての愛
~先生に恋した日~
アタシが言った言葉に女子たちは悔しかったのか、怖い顔して一斉にアタシを睨んできた。
それに対して別にアタシは全然動じない。
この動じないアタシの態度も女たちは腹が立つみたい。
こんな状況でも里子はアタシの側から離れずにいてくれる。
これは高校1年に出会ってから全然変わらない。
里子は何も言わない。
何も言わないかわりにグッっと悔しそうにしてくれる。
里子は自分の事じゃないのに…
アタシなんかに付いてなかったら、あの女子グループと仲良くできていたはずなのに…
『凛子…お酒飲もうよ!!』
里子がアタシの腕を引っ張ってドリンクカウンターに向かった。