スイーツな関係
「もう大丈夫です。気分も良くなったから」
「本当に? 念のために病院へ行った方がいいかもしれない」
「いいえ! 遥人が早く気づいてくれたからもう大丈夫。ありがとう」


礼を言う麗香の声に明るさがない。


「じゃあ、病院へは行かずに送って行くよ」
「家まで送らないでいいです。近くの駅へ連れて行って下さい」


彼女は俺を諦めたのか?
喜ぶべきなのに、心の中がもやっとする。


「病人を途中で放り出す事なんて出来ないよ」
「もう病人じゃありません」


冷えピタを外そうとしている姿になぜか苛立つ。


「何してる? まだ貼っていないとだめだろう」
「でも……」
「ちゃんと送って行く」


これ以上彼女が何も言えないように、コンビニの駐車場から道路に出るとインターの入り口に向かった。


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