スイーツな関係
「え? 麗香さん、いつの間に恋人作ったの? 本当に? う~ん、残念だな。よし! 別れたらまた誘うよ」


あっけらかんとした答えに、私は苦笑いを浮かべるしかない。


「とにかく、今度アルバイトが辞めたら智紀さんが探してくださいね」
「了解」


智紀さんはその端整な顔に笑みを浮かべ出て行った。


ドアが閉まると、肩がガクッとなる。


智紀さんに辞めてもらうには、惜しい存在。
それがわかっているから、やり放題なんだわ。
私がしっかりしなければ。
恋人宣言をしたことで、彼は誘ってこないはず。


それだけでも智紀さんに煩わされなくなる。


< 128 / 512 >

この作品をシェア

pagetop