スイーツな関係
遥人の胸に頭をピッタリと寄せる形で、私の胸はドキドキと不規則に暴れ始めてきた。


こんなに密着していたら、胸のドキドキがわかってしまう。
遥人の指が私の髪をゆっくりと撫でている。
その指がとても心地良くて、思っていたことが口から出ていた。


「遥人、1ヶ月ちょっと経ったけれど、私のことどう思っている? まだ私は遥人に相応しくないと思っている?」


遥人の髪を撫でる指がピクッと動いてから止まる。
沈黙が走り、不安になってしまう。


「遥人……?」
「そんな事は思っていないよ。だけど、君ならもっと贅沢をさせてくれる男がいるんじゃないかと思うんだ」


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