スイーツな関係
「ああ。彼女はテレビ局のプロデューサーなんだ。俺を番組に出させた張本人」
「そうだったんだ……」
「俺もその八木社長に嫉妬したけど、麗香も嫉妬してくれたんだろう?」
「嫉妬どころじゃない。でも、私にも連れがいたのだから責めることなんて出来ないと思ったの」


俺は麗香の後頭部に手を置いて引き寄せる。


「本当に俺でいいのか?」
「遥人じゃなきゃ嫌なの」


肩に寄せていた頭をあげて俺を見つめてくる。
ベビーピンク色のリップグロスの塗られた唇に誘われるように頭を傾けていた。


上唇を舌でペロリと舐め、下唇を啄む。
想像通りに麗香の唇は甘かった。



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