スイーツな関係
こめかみに唇を落とすと、ベッドの端にそっと座らせる。


「遥人……」
「ん? どうした?」
「私……遥人を満足させてあげられないかもしれない……」
「どうしてそう思うの?」
「ひとりだけ経験が――」


俺は麗香の唇に人差し指を置いた。


「こう言う時に他の男の話は聞きたくないよ。過去のことはいい。それに麗香がそういう心配をしなくてもいい。そんなのは男の技量にかかっているもんなんだ」


麗香は口元をほんの少し緩ませ、俺の身体に腕を回した。


「本当に……大好き……」


麗香の身体に早く身を沈めたい。
こんなに可愛く煽られるのはきついな……。

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