スイーツな関係
腰も重く、このままベッドで
眠っていたいくらい。
手に置かれた遥人の手をきゅっと握ると聞いてくる。
「大丈夫?」
「うん」
「本当に? 不安そうに見えるんだけど?」
「……さよならしたくないって思っただけ……」
「そんなに嬉しいことを言うと、
どこかへ閉じ込めたくなる」
「えっ?」
遥人はフッと笑う。
「……私もそう思う」
2人きりでいられたら何もいらない。
タクシーはマンションの前に停まった。
「明日、電話するよ」
「うん。遥人、仕事が終わったら、気をつけて帰ってね」
私はタクシーから下りると見えなくなるまで見送った。
眠っていたいくらい。
手に置かれた遥人の手をきゅっと握ると聞いてくる。
「大丈夫?」
「うん」
「本当に? 不安そうに見えるんだけど?」
「……さよならしたくないって思っただけ……」
「そんなに嬉しいことを言うと、
どこかへ閉じ込めたくなる」
「えっ?」
遥人はフッと笑う。
「……私もそう思う」
2人きりでいられたら何もいらない。
タクシーはマンションの前に停まった。
「明日、電話するよ」
「うん。遥人、仕事が終わったら、気をつけて帰ってね」
私はタクシーから下りると見えなくなるまで見送った。