スイーツな関係
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2時間後、タクシーで麗香のマンションに向かっていた。


麗香の髪や頬に指先を触れる。
別れを惜しむように。
経験の浅い麗香を何度も抱いてしまった。
恐らく身体は辛いはず。


麗香は手に置いた俺の手をきゅっと握る。


不安なのだろうか?


「大丈夫?」


隣に座る麗香の顔を覗き込むようにして聞いた。


「うん」
「本当に? 不安そうに見えるんだけど?」


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