スイーツな関係
心が弾む。

本当に人生バラ色ってあるんだと思う。

智紀さんに電話では1時間後に行けると言ったけれど、結局ショップに着いたのは2時間近く経ってしまっていた。


ショップに入ると智紀さんは接客中だった。
若い主婦らしき女性を相手に愛想を振りまいている。
目と目が合い軽く会釈して、事務所へ入る。
手紙をチェックしていると、デスクの上に置いた携帯電話が振動した。


遥人っ? なんだ……違う。八木社長だ。


出ないわけにはいかない。プロポーズはちゃんと断らないと。


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