スイーツな関係
「世界的に有名なブランドのオープニングパーティーだ。報道関係者がいるのは当たり前だろう?」
「なんてこと……」


私は頭を抱え、デスクに伏せた。


眩暈がする……。


「一般人だからオープニングの美談として取り上げられているだけだけどな。外国だったらYou TubeにUPされていたかもな」


顔を起こした私はため息をひとつ漏らす。


「付き合ってなんていないのにプロポーズっておかしいと思いますよね?」
「まあな。せっかちな男だな。八木社長って」
「あ! いけないっ!八木社長とランチの約束だったわ!」


バッグを手にして立ち上がる。


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