スイーツな関係
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無言で車を走らせている遥人をそっと見る。


おそらく私が遥人の住まいを恥じていると、遥人は思っているんだ……。友達に見栄を張る女だと……。


「遥人……」
「なんだい?」
「……遥人、ごめんなさい。私の謝っている意味、分かっているでしょう?」
「麗香が謝る必要なんてないよ」
「えっ……?」
「麗香はあのボロアパートに友達を招くことを想像したんだろう?」
「う、うん……」


暗い車内に対向車のヘッドライトで遥人の顔がはっきり見える。
運転しているから横顔しか見えないけれど、沈んだような顔に見える。


私、遥人になんてことをしてしまったのだろう。


「遥人、本当にごめんなさいっ。あのアパートを知られたくなくて、友達に優しくしてくれた遥人を傷つけた」
「知られたくないのは当然だよ」
「そんな風に言わないで!」
「いいんだ。俺のせいだ。麗香に言ってないことが原因だから」


赤信号でブレーキを踏んだ遥人はフッと切なげな目で私を見た。


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