スイーツな関係
『今の俺は君を愛している。それだけは頭の片隅に置いておいてほしい』


愛し合ったのは遥人が好きだから。
今の遥人は私を愛していると言った。
知りたくなかった……けれど、遥人は違ったんだ。


今日、フランスから帰ったばかりなのに、会いに来たのは話があったから。


『会いたい。話があるんだ』


そう言っていたのは、この事だったのかもしれない。


「……正直すぎるよ……バカ遥人っ!」


遥人じゃなかったら嫌いになっていた。
遥人だから嫌いになれない。
そもそも私の片思いから始まった恋で、遥人は私を避けていたのだから。


私の想いにこたえてくれた。
それだけで十分だ。
私は遥人を愛している。
この先どんなことをされたとしても、嫌いにならない。


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