スイーツな関係
コーヒーをパーコレータにセットし、手早く調理していく。


出来上がった所で、寝室を覗くと麗香はベッドから降りようとしていた所だった。


「おはよう。まだベッドから出ないで」


トレーを運ぶ俺をポカンと口を開けて見ている。


「ほら、もう少し向こうへ行って」


ベッドの上に座った麗香の膝の上にトレーを置く。


フレンチトーストは、周りはカリッと中はふんわり出来上がり上出来だ。
トレーの上にのる料理を見て、麗香は目を丸くしている。


「美味しそう……ううん、遥人が作ってくれたんだから絶対に美味しい」
「冷蔵庫が空っぽだったから、近くまで買い出しに行ってきたよ。よく眠れた？」
「ぐっすり。ごめんなさい。朝からお買い物に行かせちゃって……」
「朝食を作ってあげたかったんだ」


笑みを浮かべると、麗香の唇にキスを落とす。
麗香はくすぐったそうな笑みを浮かべた。


< 347 / 512 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop