スイーツな関係
「食べながら話をしよう。お腹空いているんだろう?」


お腹が鳴りそうな私もフォークで焼き鳥を刺して口へ運ぶ。


「ショックだったのはね?」


咀嚼した後、思い切って言うことにした。
今度はサラダを食べ始めていた遥人は手を止めて私を見る。


「ショックだったのは?」
「……その相手が……操さんだったの」


遥人は一瞬、あっけにとられた顔になったけれどすぐにフッと笑った。


「なんで笑うのっ?」
「ごめん。女性と聞いてすぐに姉貴を思い出さなかったから」
「えっ? 遥人、知ってたの?」


遥人はふたりが付き合っていてもいいの?

笑いのツボに入ってしまったのか、遥人の笑いが止まらない。


< 374 / 512 >

この作品をシェア

pagetop