スイーツな関係
車に乗り込むと、遥人はエンジンをかける。
さっきまで走っていた車の中はまだほんのり暖かい。
おもむろに遥人が助手席の背に腕をかけて顔を近づけると、ふんわりと唇が重ねてくる。
リップ音をたて離れた遥人は、顔をこちらに向けたまま運転席の背もたれに身体を戻す。
「会いたかったよ」
「わ、私も……」
遥人が微笑み、遥人が甘い言葉をかけてくれるたびに、私の心臓は壊れそうなほど暴れてしまう。
遥人は私の髪を撫でるように触れると、ワイパーのスイッチを押してアクセルを踏んだ。
「智紀さんを見て安心したよ」
突然、智紀さんの名前が出て遥人の方へ顔を傾ける。
「安心?」
「そう。麗香を見る目が兄のようだったから」
「兄……そうなのかもしれない」
「ああ。だけど、あんなにイケメンだったとは思わなかったよ」
「元モデルなの。セレクトショップをやっていられるのも、智紀さんのおかげなの。彼目当てで来るお客様が多いから。もちろん奈緒さんもいなくてはならない人だけど」
「麗香は人材に恵まれているね」
遥人に言われてつくづくそうなのかも……と思う。
ふたりの助けがなかったら、オープンして1ヶ月で潰れていたかもしれない。
さっきまで走っていた車の中はまだほんのり暖かい。
おもむろに遥人が助手席の背に腕をかけて顔を近づけると、ふんわりと唇が重ねてくる。
リップ音をたて離れた遥人は、顔をこちらに向けたまま運転席の背もたれに身体を戻す。
「会いたかったよ」
「わ、私も……」
遥人が微笑み、遥人が甘い言葉をかけてくれるたびに、私の心臓は壊れそうなほど暴れてしまう。
遥人は私の髪を撫でるように触れると、ワイパーのスイッチを押してアクセルを踏んだ。
「智紀さんを見て安心したよ」
突然、智紀さんの名前が出て遥人の方へ顔を傾ける。
「安心?」
「そう。麗香を見る目が兄のようだったから」
「兄……そうなのかもしれない」
「ああ。だけど、あんなにイケメンだったとは思わなかったよ」
「元モデルなの。セレクトショップをやっていられるのも、智紀さんのおかげなの。彼目当てで来るお客様が多いから。もちろん奈緒さんもいなくてはならない人だけど」
「麗香は人材に恵まれているね」
遥人に言われてつくづくそうなのかも……と思う。
ふたりの助けがなかったら、オープンして1ヶ月で潰れていたかもしれない。