スイーツな関係
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「谷本君は車か……いける口なんだろう?」


6人掛けのテーブルに着くと、父が口を開いた。


「普通ですが、頂きます」
「酒はいつものを頼む」


父は好んで飲む辛口の福井県産の日本酒を、挨拶を済ませた伯母に注文する。
伯母が出て行くと、まだ笑わない父に私は緊張する。


父も緊張しているのだろうか。


「今日、話というのは……」


遥人がピリッとした雰囲気の中、口を開いた。


「お嬢さんと結婚を前提に同棲させてください」


頭を下げる遥人。
同棲と聞いた父の口が、あんぐりと開いた。


「同棲とは……私は結婚の話かと、楽しみにしていたんだよ」


気を取り直し、表情を戻した父はがっかりした口調になる。


お父様は反対なのだろうか……。

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