スイーツな関係
「俺にプレゼント？」
「ランチの帰りにショッピングしてきたの。遥人に似合いそうなネクタイを見つけたから」
「ありがとう。嬉しいよ」


俺はテープを剥がし、包みを開けネクタイを取り出す。
嫌みのない淡いピンク色のネクタイだ。


「気に入ってくれた？」


麗香は良い事をして褒めてもらいたい小学生のような笑みを浮かべている。


「もちろん。これからの季節にピッタリだと思うよ」
「亜希はね、いろいろ手に取って見たりしていたけれど旦那様に買わなかったの。それがものすごい壁のように感じたわ。なぜ買わないかあえて聞かなかったけれど」
「旦那になった人の好みがわからないからだろうね」
「私は政略結婚なんて絶対に嫌」
「そうだろうねって、相槌を打ちたい所だけど、麗香には俺って決まった男がいるのに、気になる発言しないでくれる？」
「ぁ……」


俺に指摘されてから気づいたように手を口元にやる麗香。


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