スイーツな関係

『――そうか……ちゃんと話を聞いてあげるといいよ』
「うん。ちょっと遅くなるかも。まだ目を覚まさないから」


携帯電話を切り検査室前に戻ると、ちょうど亜希がストレッチャーで運ばれる所だった。


「あの、亜希の病状は？」
「過労と……栄養失調ですね。今晩は入院していただきます」


医師に病状を聞いて、声が出ないほど驚いた。


栄養失調？　食べ物が豊富にある現代で？　
亜希、どんな生活をしていたのよ……。


幸せにやっているのだろうと思っていた私はショックを受けずにはいられなかった。