スイーツな関係
「本当に……待っていれば、いいのかな……?」
「いいじゃないの? 彼が待っていろって言うんだから。あのね? だんだんばからしくなってきたんだけど?」
「麗香……ありがと……。よく考えてみる」
「だから、考えちゃだめなの! 隼人さんに丸投げしなさい。すべてを彼に任せておけばいいのよ。彼ならきっと大丈夫。いい? わかったわね?」


そこまで言っても亜希は「うん」の一言もない。
そこで思い出す。


「あっ! まだ言い忘れてたわ」
「えっ?」
「『俺から離れようとした罰は……わかっているな?』ですって。どんな罰かしらね~」


罰ってあれしか思い浮かばないわ。


「ば、罰って……、お金取られるとか……?」


お金っ!?


真面目に言う亜希が可笑しくて吹き出しそうになった。


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