スイーツな関係
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翌朝、目を覚まし身体を起こした途端に覚えた吐き気。


「うっ!」


口元を手で押さえてトイレに駆け込む。
食べていないから吐くものはなく、せり上がってくる吐き気を堪えるしかない。


「気持ち悪いのか?」


突然、ベッドを飛び出した私を心配して遥人は背後に立っている。


「う、うん……胃が空っぽだから吐けないんだけど……夏風邪でも引いたのかしら……?」


ゆっくり立ち上がると、遥人が身体を支えてくれる。


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