スイーツな関係
大きな声で聞けることではないから、私は亜希を手招きした。
素直に顔を近づける亜希に聞く。


「で、週に何回しているの? 妊娠したいのなら頑張ってもらわないとね」
「えっ?」


ゆでだこのように顔を真っ赤にさせる亜希。


「親友なんだから、それくらい教えてくれてもいいでしょ」
「え……っと、ほぼ、ま、毎日かな……」
「はぁ~ごちそうさま……。それじゃ、私の助言はいらないわね。隼人さんの体力に敬服するわ。せいぜい頑張ってもらいなさい」


幸せで、穏やかな気分で亜希と別れた。


これなら胎教にもいいはず。


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