スイーツな関係
彼女が驚いた顔で俺を見ている。


「どこへ……?」
「身体を冷やさないと酷い事になる」
「え……」
「とにかく車へ行こう」


戸惑う表情を浮かべる麗香を支え、階段を下り車へ向かった。


彼女を日陰で待たせ、車のエンジンをかけるとエアコンを最大にし、車内を冷たい空気を送り込む。


彼女を見ると、座り込み頭を垂れていた。


「大丈夫か?」
「ぁ……はい、大丈夫です……」


病院へ行った方がいいのだろうか。


俺は彼女を抱き上げると車へ連れて行った。
助手席を倒し、彼女を寝かせる。
運転席に着くと、近くのコンビニへ車を走らせた。


< 99 / 512 >

この作品をシェア

pagetop