君の為に放つボール

君に、声を掛けられた。

・・・最悪。

でも今さら逃げれない。


「・・・はい。一人・・・です。」

仕方なく答えると、君はニコッと笑って言ったね。


「ちょっと話そうや、オレ今ちょうど暇やってん。」



え・・・。

本音は、嫌です。

でも・・・


「あぁ、いいですよ。」


この時、君に出会っていなかったら、きっとあたしはもっと違う人生を歩んでいた。

一生、この足を恨み続けて、バスケを嫌って生きたと思うんだ。
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