旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】
「こいつに電話したらわかりますよ?」



私の鞄から、自身の財布を取り出す恵央斗。

中から出された名刺は、ゴシップ週刊誌の記者のもの。



「声を掛けられたのね?」



「何度か」



「この“不動ーフドウー”はね、毎年ターゲットを決めて、ストーカーみたいに付きまとって、スクープを狙うの」



「沢井さん、知ってたんすか?
何で俺たちに注意してくれなかったんですか!」



詰め寄るTAKUMAに、沢井さんは顔を歪めた。
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