旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】
私は秋月さんの家族に、頭を下げた。



「すみませんでした…」



「そんな…謝らないで下さい。
主人は、人を守ったんですよ?」



「けど…っ」



「他の誰にも怪我がなくて良かったと思うの。それに、主人は生きるわよ。貴方、妊娠してるのよね?“孫が出来た気分だ”って、家では嬉しそうに語ってたの」



「……っ……」



お腹に添える手に、秋月さんの奥さんの手が重なった。
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