王子様とスイートな恋をはじめましょう

★触れた唇★


「~♪~♪♪」

上機嫌のアデルは鼻歌を歌っている。
今日は2回目のケーキバイキングの日!

「店員さ~ん。全種類ください。」

アデルは目をキラキラさせている。
にしても全種類って・・・。

「ただいまお持ちしますので、お席についてお待ちください。」

「アリサ、いこっ!!」

ギュッ
アデルが私の手を取って指を絡めてくる。
俗に言う“恋人繋ぎ”。

「ここでいい?」

「うん。・・・って、近っ!!」

あと3センチでキスしてしまいそうな距離にドキドキしてしまう。

「どうぞ?」

アデルはイスを引いて私をエスコートしてくれる。

「あ、ありがと///」

「にひっ。どういたしまして!」
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