王子様とスイートな恋をはじめましょう
★涙のそのわけ★
「まさかアベルの家に招待されるなんておもってなかった。」
「当然、泊まっていくんだろ?楽しみだな。」
アベルは1人で盛り上がっている。
でも、そんな嬉しそうな顔されたら断れないよ・・・。
「・・・反則。」
ボソッと、アベルには聞こえないようにそっと囁いた。
「どんな声で鳴くのか今からちょっとした実験してやろうか?」
「そんなこと言うんだったら帰る。」
そういうのは20になってからって教育されてるの!!
「じゃ、帰れば?」
えっ?
普通そこは、『ごめん、うそ。俺が泊まっていってほしいんだ!』とか言うとこじゃない!?
「ふんっ!もうアベルなんかだいっきらい。帰る!!」
そんな思ってもない言葉をいってしまって、次々に涙があふれてくる。