おそらく事務所経費問題に関し、地元事務所で会見を開くのだろう。


 光岡とのことは放っておいて。


 すでにネタを手に入れた一部の週刊誌などでは、光岡のことが<愛人Mさん>と表記されている。


 俺も分かっていた。


 週刊誌記者は<雑誌屋>などと呼ばれて、嫌われることを、だ。


 大抵埒もないことを書くのだし、その手の紙面は強請って得たネタや捏造記事などのオンパレードだ。


 詳しいことは知らないのだが、その手の記事などを読むことはある。


 書店やコンビニなどで立ち読みするのだ。


 買うまではいかないのである。


 くだらないのだし。


 愛人Mと表記された光岡は、今一体どういった心境でいるのだろう。


 俺にも分からないままでいた。
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