写真誌も週刊誌と同じく、雑誌屋として忌み嫌われるのだが、その手の人間たちが裏でいろいろとして回るのである。


 これから丸一カ月間は選挙戦だ。


 激しい戦いがあると思う。


 政権を賭けて。


 川浪も福原も、そして首長連合の人間たちも各地の街頭でマイクを握る。


 ずっと見ていた。


 各候補がどんな戦い方をするのかを。


 そして選挙民が一体どんな審判を下すかまで。


 皆冷ややかだろう。


 俺もその人間たちの一人だった。


 政治家など、所詮は私利私欲しかないだろうと思い。
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