闇
第47章
47
その日、藤井を国会内の事務所に送り届け、またずっと待ち続けた。
車の中は暖房を入れているのだが、思うように利いてなくて、足元が冷える。
俺もラジオで国会中継を聞きながら、スマホを見ていた。
ずっと藤井に仕えていて、そんなに変わったことはない。
ただ、いずれ社自党への復党を考えているようなので、俺もその件に関しては承知していた。
待ち続けていたのだが、二月の東京はまだ冷え込みがある。
不意に持っていたスマホに電話が入ってきた。
着信窓には確か以前削除したと思われる番号が明滅している。
もしかしてと思いながらも、通話ボタンを押して出た。
「はい、堀原です」
――ああ、君か。俺だ。岩原だ。
「ああ、先生。……なぜいきなりお電話を?」
その日、藤井を国会内の事務所に送り届け、またずっと待ち続けた。
車の中は暖房を入れているのだが、思うように利いてなくて、足元が冷える。
俺もラジオで国会中継を聞きながら、スマホを見ていた。
ずっと藤井に仕えていて、そんなに変わったことはない。
ただ、いずれ社自党への復党を考えているようなので、俺もその件に関しては承知していた。
待ち続けていたのだが、二月の東京はまだ冷え込みがある。
不意に持っていたスマホに電話が入ってきた。
着信窓には確か以前削除したと思われる番号が明滅している。
もしかしてと思いながらも、通話ボタンを押して出た。
「はい、堀原です」
――ああ、君か。俺だ。岩原だ。
「ああ、先生。……なぜいきなりお電話を?」