う。


 分からない気はない。


 ただ、無理がある。


 いくら一時的に政策をすり合わせたとしても、長期的に言えば合わないだろう。


 やはり裏方の方がいいのだ。


 だが政治家として、どうしても表舞台に出てきたいものと思われる。


 鶴岡グループは衆参合わせて五十人程度で保守系だった。


 岩原の方にややリベラル色があるので、政策は異なる。


 岩原が党を出ていけば、確かに孤立するかもしれない。


 藤井との新党は当初衆参合わせて四十人から五十人程度で発足する予定だった。


 だが川浪総理を始めとする執行部が、徹底して党内の引き締めに掛かっている。


 離党すれば、除名や除籍など厳罰も辞さないと言っているのだ。


 俺も岩原の危険度が上がっているのが分かった。
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