それに俺にも政治の裏の世界が、ある程度分かっているのだった。


 特別に気に掛けることはなかったにしても……。


 永田町の風などこれから先、秋が深まっていけば、冷たさを増す。


 予想もつかないような感じで。


 そして政治家たちはどこの誰に付くのか、旗幟を鮮明にするようだった。


 勝てば官軍、負ければ賊軍というのが政治の世界の実情であり、掟や不文律の類だったのだから……。
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