君だけの私。~届け、この想い~
「あー!!待ってよおー!!」
てか、頭が…グラグラする……。
朦朧としながら、階段へと足をかける。
直前。すれ違った、見知らぬ彼。
誰か分からない人。だけど、何かが気になった。
登りながら、彼を見つめる。
振り向いてるせいで、足元が見えない。
クラッ…と、視界が歪む。
ヤバッ……!!
何もかもが、スローモーションに見える。
私、落ちてるの…?
それすら、分からない。
彼女が何か、叫んでる。
こんな時にも、見知らぬ彼が気になる。
…授業出なくて、いいのかなぁ?って。
私…何、呑気な事言ってんだろ?
私の意識は、ここで途絶えた。