そばにいたい。




あー、くそ。

こんなこと考えててもしかたねーよな。


ガシャン

少し冷静になって、フェンスにすがって天を仰ぐ。



どのくらいのあいだそうしていたか、おれはやっとフェンスから背中を離し、前を向いた。




さっきおもったんだろ??

あいつを…玲菜を支えてやるって。

すこしでも、俺らに心をひらいてほしいから。


お前らの居場所は、俺らが作るから。
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