そばにいたい。






_____

「「しつれいしました」」

いま、私たちはおこられてきた。

なぜかというと、入学式にでなかったから。

正確にいえば、玲菜の発作で出れなかったんだけど。


「悠莉、ごめんね…
私のせいで悠莉まで怒られちゃった…」

玲菜が謝ってくるけど、
私はそんなコト思っていない。


「玲菜、そういうのイヤ。
私だって迷惑かけるコトあるんだから」

私がそういうと、
玲菜の大きな瞳にみるみる涙がたまってくる。

「ゆーりー」

そういって抱きつかれた。


私は、私よりも小さい玲菜の背中をぽんぽんしてあげた。

「ふぇっ、グスん…」

「ほら、泣き止まないとまた発作出るよ」

「ん…グス、ヒックヒック」

返事をしながらも泣き止む気配はない。


「ほら、玲菜」

「う、ん…ヒック」


しばらくして…

まだしゃくり上げてはいるけど、
泣き止んだらしい。


玲菜の頬に残っている涙を拭う

「じゃぁ、いこっか」

「うん!!」

玲菜は可愛い笑顔をみせてこたえた。
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